トレンドラインと水平線のどちらが勝てるのか?【メリット・デメリットを比較】

トレード手法

「FXではトレンドラインと水平線のどちらが良く効くのだろう…?」

「トレンドラインと水平線は、どんな時に引くの?」

今回はそんなお悩みを解決します。

トレンドラインも水平線も、どちらも良く効くラインなので世界中のトレーダーに使われています。

しかし、いざ自分でラインを引いてみても、まったくラインが効かないことありますよね。

良く効くラインを引くためには、そもそもラインはどこに引くのか?をちゃんと理解しておく必要があります。

この記事を読むことで、

  • トレンドラインと水平線が効く場所
  • あなたのトレードに相性が良いライン

の2つが理解できます。

トレンドラインと水平線の基本知識

まずは基本知識として、「トレンドライン」「水平線」がどのようなラインなのか?を理解しておきましょう。

1.トレンドライン

トレンドラインは、”ナナメに引くライン”です。

ナナメに引くということは、売り買いどちらか一方にレートが傾いているということになります。

つまり、「トレンド」が発生しています。

トレンドが発生しているということは、買い・売りのどちらか一方向にレートが伸び続けますよね。

トレンドラインが引けるときは、「順張り」で攻めるのが勝率も良く、大きな利益を得られます。ト

レンドは相場の約3割しか発生しません。
トレンドラインが引けるときはボーナスタイムと考えましょう!

2.水平線水平線はその名の通り”横に水平に引くライン”です。

横に引けるということは、あるレートで値動きが反発しているということを示しています。

通常は、現在のレートの上下に2本以上のラインを引いて使います。

「レートが下落したら、この水平線でいったん上昇するだろう」
「レートが上昇したら、この水平線でいったん下落するだろう」

と考えられる場所にラインを引きます。

上下に引いたラインの間で値動きしているため、そのライン内でレートが推移しているうちは「レンジ」と判断します。

レートが反発する場所にラインを引くため、水平線が引けるときは「逆張り」で攻めるのが勝率も高くなるでしょう。

相場の約7割はレンジです。
相場参加者が少ない時間帯は、水平線での逆張りトレードが勝率良いですよ!

3.トレンドラインと水平線の共通点

トレンドラインも水平線も、「きっとここでレートが反発するんだろうな~」と推測しながら引くことになります。

ロウソク足が確定するまではラインが効くのか効かないのか分からないのです。

ロウソク足の動きをイメージしつつ、根拠のある場所にラインを引くことが大切なのです。

みなみ
いまはトレンドなのか?レンジなのか?をちゃんと判断しないと、効くラインは引けませんよ!

トレンドラインのメリット・デメリット

トレンドラインを引くのであれば、メリット・デメリットを理解しておきましょう。

「とりあえず引いてみた」はダメです。効かないトレンドラインを引いても邪魔なだけです。

トレンドラインのメリット

トレンドラインのメリットは次の2つ。

メリット1.トレンドに乗れる
メリット2.ぱっと見て引きやすい

メリット1.トレンドに乗れる

トレンドラインはトレンドが発生している時に引けるラインです。

上昇トレンドなら、トレンドラインタッチで押し目買いしましょう。

トレンドが終わるまで一方向へ伸び続けますので、トレンドラインをブレイクするまではひたすらトレンドフォローができます。

トレンドラインが引けたときはボーナスタイムですね。

とりあえずトレンドに順張りでエントリーしておけばOKです!
「そろそろ反発しそう…」とか考えると、エントリーできなくなりますよ。
上昇トレンドなら、「トレンドラインにタッチしたら買う」の一択です。

メリット2.ぱっと見て引きやすい

トレンドが出ているときは相場に参加しているトレーダーが多いため、チャートの形が綺麗になりやすいです。

2買われて1売られて、また2買われて1売られて・・・・のように規則正しくチャートができあがるので、ぱっと見て分かりやすいです。

そのため、トレンドラインは比較的簡単に誰でも引くことができます。

みなみ
「きれいなチャート=売買がしっかりされている」です。
相場参加者が多いので、テクニカルが効きやすい状態ですね!

トレンドラインのデメリット

トレンドラインのデメリットは次の2つです。

デメリット1.明確にトレンドが出ていないと引けない
デメリット2.角度決めが難しい

デメリット1.明確にトレンドが出ていないと引けない

トレンドラインは、トレンドが出ていないと当然引けないラインです。

そのため、明確なトレンド発生のサインを見つけないといけません。

上昇トレンドの場合は

  • 高値を更新していること
  • 安値を切り上げていること

の2つが確認できない限りは、トレンド発生とは言えません。

上昇トレンドであれば、”押し目”を1つ以上確認する必要があります。

みなみ
押し目がないトレンドもあります。
良く分からないときは見送りましょう。
何となくのエントリーは危険です。

デメリット2.角度決めが難しい

トレンドラインは引く人によって角度が変わってしまいます。

ロウソク足実体ベースに引くのか、ヒゲ先ベースに引くのかでも角度が変わってしまいます。

また、”オーバーシュート”といって、トレンドラインをブレイクしたにも関わらず、レートが戻ってきてトレンドが継続することもあります。

 

みなみ
「多くのトレーダーが引いているだろうな~」と考えられる角度でラインを引くのがコツです。
水平線のメリット・デメリット

当然、水平線も「効くライン」を引かないと意味がありません。

どんな時に水平線が役立つのかをしっかりと押さえておきましょう。

水平線のメリット

水平線のメリットは次の2つ。

  • メリット1.多くのトレーダーに意識されている
  • メリット2.チャートパターンに当てはめやすい

メリット1.多くのトレーダーに意識されている

高値・安値など、パッと見て分かりやすいですよね。

特にサポート&レジスタンスラインはどのトレーダーも注目しており、教科書どおりに反発することがたくさんあります。

キリ番(100円、110円)のレートはオプション取引が絡んでいるので、反発しやすいポイントです。

水平線が引けるレートは、なにかしらの意味があるレートなので、その意味を読み解くことができれば事前に反発レートを予測してラインを引くこともできます。

みなみ
2回以上反発しているサポレジラインは信頼性も高いです!

メリット2.チャートパターンに当てはめやすい

水平線が引きやすいチャートパターンは次の5つ

  • ダブルトップ
  • ダブルボトム
  • ヘッド&ショルダー
  • 逆ヘッド&ショルダー
  • フラッグ

図で見ると分かりやすいですが、例えばダブルボトムの場合は「ネックライン」と「サポートライン」の2つにラインが引けます。

「2つのラインの間で値動きしている場合はレンジ」
「ラインをどちらかに抜けたらトレンド」

と、簡単に判断できるので、水平線はチャートパターンと相性が良いです。

チャートパターンができそうだな~と思えば、水平線を引いて見ましょう!
チャートが見やすくなりますよ!

水平線のデメリット

水平線のデメリットは次の2つです

デメリット1.あれもこれもと引きがちになる
デメリット2.ダマシが多い

デメリット1.あれもこれもと引きがちになる

「とりあえず高値・安値に引いたらごちゃごちゃしてしまってよく分からなくなった」といったFX初心者あるあるがあります。

チャートを見やすくするためのラインなのに、あれもこれもと引いてしまうと、かえって混乱してしまうことになります。

実際のトレードに使うラインだけ引いておきましょう。

みなみ
時間軸ごとに色分けして水平線を引くのが、見やすくておすすめです!
上位の時間足で引いたラインほど、多くのトレーダーに意識されています。

デメリット2.ダマシが多い

特に、ラインブレイクはダマシが頻繁に発生します。

「ラインをブレイクした!トレンドだ!」と思っても、押し戻されてヒゲになってしまうことが多いです。

コツとしては、「このラインをブレイクしたら損切りが大量に発生するだろう」と想定できる場所にラインを引きましょう。

一気にブレイクして、いったん戻り、そこからブレイク方向にトレンドが発生するパターンが多いです。

 

ロウソク足が確定するまでは、ブレイクしたとは言えないですよ!

あなたに相性が良いのはトレンドライン?水平線?

トレンドラインと水平線のメリット・デメリットを踏まえた上で、自分のトレードに合うラインを使いましょう。

  • 順張りメインのトレード ⇒「トレンドライン」
  • 逆張りメインのトレード ⇒「水平線」

トレンドラインと移動平均線の組み合わせ

移動平均線はトレンド系のテクニカルインジケーターです。

移動平均線がトレンドを示していて、トレンドラインが引ける場合は順張りトレードの一択となります。

トレンドに乗って、一気に利益を出しましょう。

 

トレンド系×トレンド系の組み合わせなので、両方が機能している時は、はっきりと”トレンド”です!
トレンドの波に乗りましょう!

水平線とオシレーター系の組み合わせ

オシレーター系のインジケーターは逆張りに向いています。

水平線と組み合わせることで、より強力な根拠となりますよね。

水平線にタッチしていて、オシレーター系も反発を示唆している時は、逆張りでエントリーしましょう。

レートが反発するポイントは、利確注文とポジションメイクが重なるポイントなので、レートも短期間に伸びやすいです。

 

こちらは、逆張り系×逆張り系の組み合わせですね。
逆張りはご法度とするFX教科書が多いですが、ちゃんと見極めた逆張りは勝率が高く、強いですよ!

まとめ:ラインを引く意味とは?

チャートを見やすくするためにラインを引きますが、かえって見にくくなっていませんか?

自分が引いたラインが

  • 何を意味しているのか?
  • ちゃんと効くラインなのか?

を考えたことありますか?

トレンドラインも水平線も、どちらもレートが反発するラインを引かないと意味がありません。

ラインは1クリックで引くことができますが、そのラインには自分のお金がかかっていることを忘れないようにしましょう。

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