日本のFXトレーダーが欧米のFXトレーダーに負ける理由

テクニカル分析

「ロンドン時間の急な値動きについていけない」

「東京時間は含み益だったのに、ロンドン時間になったら急に利益が飛んでしまった」

今回はこんなお悩みを持つ方向けへの記事になります。
では解説していきます。

①実需につれて動く

東京市場では、ドル円の取引量が圧倒的に多いです。

また、ドル円は貿易取引などの実需で動く通貨ペアです。

輸出・輸入の実需取引なので、ドル円が上がっていれば輸出企業からのドル売りがでて、下がっていれば輸入企業からのドル買いが出ます。

そのため、ニューヨーク時間のレートが上がっていれば東京市場は下げやすく、逆にニューヨーク時間のレートが下がっていれば、東京市場は上がりやすくなります。

簡単にまとめると

東京市場は値幅を縮める方向に動きやすい

ということです。

②東京の個人投資家のスタイル

逆張りが好き

基本的には”逆張り”が好きな人が多い傾向にあります。

そのため、基本スタイルは ”買い下がり・売り上がり” です。

このスタイルは相場が展開すれば大きな利益を取ることができますが、トレンド相場になった場合には大きな損失を出しやすく、実際にそのように損をしてしまう個人投資家が多い傾向にあります。

スワップ投資家が多い

自国通貨である円は金利が低いため、円を売って金利の高いマイナー国通貨を買い、スワップ金利を得ることを狙う投資家が多いです。

南アフリカランドやトルコリラが代表的です。

しかし、カントリーリスクや地政学的リスクの噴出に捕まってしまい、損をしてしまう投資が多いのも事実です。

欧州(ロンドン)トレーダーの戦い方

ロンドン市場は世界最大の取引高

1日の為替相場全体の約40%を占めていると言われています。

理由の1つとして、ロンドンには ”地の利” があります。

地図を見ればわかりますが、ロンドンで取引が活発になる時間帯には、アフリカ大陸とユーラシア大陸の西半分すべての国でも活発な経済活動が行われています。

それらの国々からの注文もさばけるので、東京・NYにはない”地の利”があります。

”嫌がること”を徹底的にやる

欧州のトレーダーは基本的には相手の ”嫌がること” を徹底的にやってきます。

トレードに置き換えると、

短期トレードで、東京やその他アジア勢のポジションを損切りさせることを徹底的にしつこくやってきます。

”嫌がること” といえば、相手のポジションにとって不利となる方向に仕掛けて、その動きによって損切りさせることです。

その上で、自分は損切りさせた段階で利食いに入ります。

また、ロンドン市場の後にやってくるNY市場にも手強いトレーダーがたくさんいます。

そのトレーダー達がこぞって東京市場のトレーダーを獲物にしているので、要注意です。

欧州トレーダーの手口

まず、東京市場でポジションがどちらに傾いているか探ります。

その上で、損切り注文がどこに溜まっているのか?を見極めたうえで、その損切注文にレートを当ててきます。

損切り注文なので、一気にレートが伸びますが、レートが伸びた時点で何喰わく顔で利食いをかける。

というのが欧州トレーダーのやり方です。

これが、”ほぼ毎日” 同じことが繰り返されています。

あなたもチャートを見てください。
ほとんど毎日、16~17時頃にレートが転換していると思います。

しかも、”東京市場とは逆の向き” にです。

ある意味、私たち東京市場トレーダーは、毎日同じ手口で損切りにあっていることになります。

まとめ

欧州(ロンドン)トレーダーの戦い方を要約します。

  • ポジションが偏っている場合、そのポジションに対抗するように注文をぶつける
  • 偏っているポジションの決済注文(利食い・損切)にぶつける
  • その決済注文でレートが伸びたところで利食いをする

悔しいかもしれませんが、資金量が圧倒的に違うので私たち東京勢は抵抗することができません。

しかし、欧州(ロンドン)勢の戦い方を知っておけば、逆にそれを利用することもできます。

私たち個人投資家は ”後出しじゃんけん” ができるので、相場が動いている方へ付いていけば良いのです。

しかし、値が急に動いたからといって飛び乗りエントリーしていては、それもまた良い”カモ”になったりします。

自分が欧州トレーダーになったつもりで、”相手が嫌がること” を意識してみましょう。

東京トレーダーから欧州トレーダーへ ”目線を切り替える” ことで、勝機が見えてくるのではないでしょうか?

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