「レートが急騰・急落しているけど、怖くてエントリーできない」
「そもそも、なぜ急騰・急落は起こるの?」
今回はそんな疑問を持っている方へ向けた記事になります。
急騰・急落のメカニズム
結論から言うと、急騰・急落の正体は ”ロスカット(損切り)” です。
ロスカットをすると決めたら、多くの方は
と考えるのが普通です。
そうなってしまえば、レートはおかまいなしに決済注文をするので、かなり強烈な値動きになります。
それが急騰・急落を引き起こします。
では、そのロスカットはどのようにして発生するのでしょうか?
ロスカットが起こりやすい時間帯
相場を動かしているのは、大口の投機筋(ファンド)です。
となれば
と考えられます。
では、大口のロスカットは何時起こるのか?
各市場のオープン直後は危ない
大口のロスカットは各市場のオープン時間に良く発生します。
特に、週末を挟んだ月曜のオープン直後には、前触れもなく突然急騰・急落が起こりやすいです。
メカニズムは以下の通りです。
- 大口の想定とは逆の方向に相場が大きく動いてしまった
- 大口のそれまでの相場観が否定され、一晩もしくは週末にかけて考える
- 結果、ロスカットを決心して大きくポジションを投げる
東京・ロンドン・ニューヨーク市場のオープン直後に、前触れもなく急騰・急落が発生したら、上記を疑ってみてください。
※経済指標の発表や、要人発言があった場合は、該当しないかもしれません。
新規ポジションメイクではない
ポジションメイク(新規売買オーダー)では急騰・急落は発生しません。
ポジションメイクをする場合は、大口はできるだけレートを良くしたいと考えます
かつ、他の大口に”仕掛け”を悟られたくありません。
そのため、大口は静かに丁寧にポジションを作っていきます。
それとは反対に、ロスカットはできるだけ早くポジションを投げて、相場から逃げるものです。
その動きを見た他の大口が一気に連動するため、とてつもないパワーとなります。
急騰・急落後のトレード戦略
①何もしない(静観)
乱高下している相場では、次にどちらに動くのか全く読めません。
ほとんどの場合ではレンジ相場を形成し、上にも下にも行かないような動きをしています。
これは、急騰・急落によって激しく売買された結果、ポジションの偏りのない状態になるためです。
その時点で相場に参加しているトレーダー達は、どちらにも行かないレートを見てだんまりを決め込むことも多いです。
相場に参加するのであれば、重要な高値・安値を抜けて、相場に方向感が出てきてからにしましょう。
②レンジの戦い方をする
「 方向感がない = レンジ相場 」となります。
これを利用し、レンジ相場の戦い方をするのはアリです。
急騰・急落が起こると、一気に相場参加者が増えるので、テクニカルが効きやすくなります。
水平線、ボリンジャーバンド、RSI、RCI、移動平均線などを用いて、レンジ相場の取引手法で戦ってみてください。
ただし、無理は禁物です。
相場に方向感がでてくれば、一気にその方向に行きやすくなります。
思惑とは逆に行ってしまった場合や、根拠が崩れてしまった場合は、さっさと逃げてしまいましょう。
まとめ
上手く急騰・急落に乗れれば大きな利益を得ることができますが、そのまた逆もあります。
急騰・急落する相場を見て参加したくなる気持ちは分かりますが、そこをグッとこらえることも重要です。
難しい相場を相手にすることはありませんので、 私たち個人トレーダーは、有利な方向についていけば良いのです。
コメント