皆さんはバイナリーオプションをやっていく上で、自分のトレードの期待値を知ってエントリーしていますでしょうか?
よく「このポイントは期待値が高いポイントだから…」なんて言ってる方を見かけたりします。
しかし、期待値が高い?なにそれ?どうなったら高いの?ってバイナリーオプションを始めたばかりの方などは思うかもしれません。
今回はそういった悩みを解決していくべく、期待値の重要性や期待値を算出する方法、求め方を徹底解説していこうと思います。
期待値って大事?
バイナリーオプションをやっていく中で、皆さんは勝つためにやっていますよね。
勿論お金を無くすためにやっている方はいないかと思います。
もっと言うなら安定して資産を増やし続けたいですよね。
「今月は10万円勝ったけど翌月は20万円負けました…」なんてことならお話にもなりません。
それなら毎月コンスタントに5万円ずつ勝った方がいいですよね。
勝つ為というより勝ち続ける為にはどうしたらいいかというところで期待値というものが大事になってきます。
期待値を知らないということはお金を捨てているという感じで、
例えで言うならサッカーのルール知らないで大事な公式戦に出るというくらいヤバいことです。
では実際に例題と共に見ていきましょう。
例題①
さて皆さんも一緒に考えてほしいのですが、
1枚の裏と表の柄が違うコインがあります。表が出れば当たり、裏が出れば外れの2分の1の確率になっています。
表の当たりが出れば賞金5,000円の報酬を貰えることができます。
しかし1度コイントスをするのに3,000円の参加費が必要です。
- 表が出れば当たり、裏が出れば外れの2分の1の確率
- 表の当たりが出た場合5,000円の賞金が報酬
- 1度コイントスを行うのには参加費3,000円が必要
つまり3,000円払って表が出れば収支で言うなら2,000円プラスで、裏が出れば3,000円マイナスです。
さて、皆さんはこのゲームをやった方がいいでしょうか?やらない方がいいでしょうか?
また何故やった方がいいのか、何故やらない方がいいのかなどを考えたり、1回当たりの平均獲得金額や損失金額というのはどれくらいなのかも上記の条件で計算してみましょう。
答え①
表が出る確率が2分の1なので、
平均したら2回コイントスにチャレンジすると当たりの5,000円を獲得することができます。(あくまでも確率です)
その2回チャレンジする費用が3,000円×2回=6,000円かかります。
つまり、平均すると2回のチャレンジで5,000円獲得できるが、チャレンジする費用が6,000円かかります。
なので5,000円ー6,000円=-1,000円となります。
しかし、このー1,000円は「2回」チャレンジした時なので、1回のチャレンジだと期待値は上がるんじゃないか…と思う方もいますが、-1,000円÷2回をするとー500円となり、このコイントスチャレンジの1回あたりの期待値はマイナス500円ということになりますね。
よってこのコイントスチャレンジはやらない方がよくて、やればやるほどマイナス500円の期待値を追っていっているということになります。
例題②
例題②は少し簡単です。
例題①とルールは同じなのですが、金額が少し変わるので表で見ていきましょう。
- 表が出れば当たり、裏が出れば外れの2分の1の確率
- 表の当たりが出た場合5,000円の賞金が報酬
- 1度コイントスを行うのには参加費2,000円が必要
今回は2,000円でコイントスチャレンジに参加して、表が出れば5,000円の報酬を得ることができるので、収支でいうならプラス3,000円になり、裏が出れば外れなので参加費の2,000円がマイナスになるという感じです。
ここまで来るともう分かる方も多いと思いますが、一緒に解答を見ていきましょう。
答え②
表が出る確率が2分の1なので、
平均したら2回コイントスにチャレンジすると当たりの5,000円を獲得することができます。
2回チャレンジする費用が2,000円×2回=4,000円かかります。
つまり、平均すると2回のチャレンジで5,000円獲得できるが、チャレンジする費用が4,000円かかります。
なので5,000円ー4,000円=+1,000円となります。
これは2回チャレンジした時の期待値が+1,000円なので、1回あたりの期待値は+1,000円÷2回=+500円つまり、このコイントスチャレンジの1回あたりの期待値はプラス500円なのでチャレンジし得と言えるでしょう。
期待値と収支の関係性
期待値についてはなんとなくわかったと思いますが、では実際にその期待値を追っていった際の最終期待値と収支はどうなるの?という疑問です。
実際に表にしてみましたので見ていきましょう。
下の図は例題①を元にした表になります。
1回のチャレンジで3,000円の費用
表が出れば5,000円獲得
確率が2分の1で完全ランダムなので、10回チャレンジした時の勝率も50%の勝率に近くなっていきます。
上記の表を見てみると、確かに5回目まではプラス9,000円で勝ってはいますが、確率と期待値はどんどん収束していくので10回目を終える際には合計収支は合計期待値に近づいてきているのが分かります。
更に言うと期待値どんな収支になろうが永遠に-500円のままなので、この状態でチャレンジし続けるととても危険ということが分かります。
バイナリーオプションでも同じことが言えて、上記の表の5回目までの収支の例で言うと、9,000円勝っててこの手法めっちゃいいかも!まじで強い!なんて思って取引してても、期待値自体はマイナスで100回、1000回と取引回数を重ねる毎に期待値は収束していきますので、結局いつの間にか破産しているということもあり得るということになります。
バイナリーオプションの期待値を算出する方法
では、これをバイナリーオプションで当てはめてみます。
バイナリーオプションでの期待値の算出するためには、自分の勝率と自分が毎回エントリーする際の金額が必要になってきます。
※エントリーする金額は毎回同じ金額とします。
期待値の求め方は意外と簡単で、(勝った時平均でいくら資金が増えるのか)ー(負けた時平均でいくら資金が減るのか)=期待値となります。
これを公式にすると…
↓↓↓
〈掛け金×利益率×勝率〉ー〈掛け金×負け率〉=期待値
※利益率はハイローオーストラリアの15分取引で例えるとペイアウト率が1.88倍なので、利益率は0.88となります。
では実際に数字を当てはめてみます。
毎回5,000円でエントリーするとして勝率が60%の場合、
〈5,000円×0.88×0.6〉-〈5,000円×0.4〉=640円
つまり1回あたりエントリーの期待値は640円となり、10回エントリーした時の期待値は6,400円、
100回エントリーした時の期待値は64,000円というふうに計算できます。
よって100回エントリーした時の収支は大体64,000円くらいに落ち着くよねっていう話です。
まとめ
期待値や勝率などの数字を知らないでエントリーするのはギャンブルとほとんど変わらないということが、今回の記事を通して理解できたんじゃないかと思います。
自分の勝率を知り、更には期待値を知ることで、大体〇回エントリーした時には期待値がこのくらいだから、収支はこのくらいに落ち着くだろうなということを頭に入れながらトレードしていきましょう。
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